生活環境の変化

生活環境の変化と女性の「うつ」


女性は男性に比べて2~3倍うつ病になりやすいといわれています。人生の節目において環境変化から生じるストレスや疲労が要因でうつ病を発症しがちなのは男女共通です。ただし、女性の場合、出産前後の体内のホルモンバランスの乱れが大きな要因といわれている「産後うつ」や閉経時に発生する「更年期うつ」など女性特有のうつ病があります。

また、女性は感受性が強く繊細なうえに、妻は夫の転勤といった自ら望まない環境の激変にさらされたり、慣れない育児をせざるを得なかったりと、うつ病になりやすい境遇にあります。専業主婦なら、同僚と酒を飲みに行くといったストレス発散の機会も乏しい。加えて、次の4点がうつ病の発症に拍車をかける。話し相手や相談相手の不在といった「孤独感」、キャリアや友人関係、社会との接点が途絶えてしまうなどの「喪失感」、夫の冷たい態度や無理解などによる「自尊心の喪失」です。

しかし、女性にうつ病になりやすい素地があっても、結婚や出産など環境の変化は避けられないことが多い。ですから、夫は妻のうつ病予防に努めましょう。
では、引っ越しや失職、子供の受験に対するプレッシャーからの受験うつ、ストレスの多い介護によって起こる介護うつなどといった物理的なストレスにはどう対処すべきなのでしょうか。例えば、仕事を持つ妻が、夫や海外赴任に合わせて海外に引っ越すときです。

キャリアが途絶える妻は思い悩むことが多いのです。さらに、夫の海外赴任に同行し、不慣れな生活や日本人同士の濃密な人間関係がストレスになっておこる海外赴任うつなどもあります。
1回のカウンセリングで前向きな気持ちに変わることはなかなかありませんが、じっくりと対話することで、よりよい未来がイメージできるようになれば、不安やストレスを軽減できるといいます。「離婚する」などと口にすることもありますが、病気が言わせている可能性が高いので、治療に専念するよう諭すのも大事です。
妻がうつ病になると、夫も心身が弱ってしまうことがあります。自らもカウンセリングを受けるなど、予防体制を敷いておくことも大切です。


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