疾患・薬の副作用

疾患からくる「うつ」

体の病気のためにうつ病になったり、ほかの病気の治療に使われている薬の影響でうつ状態やうつ病が引き起こされることもあります。不安やいらいら、抑うつ感など精神的な症状が、体の病気からきていることがしばしばあります。
うつ病やうつ状態になりやすい病気は、がん、心筋梗塞、リウマチ感染炎、過敏性腸症候群、慢性疼痛(とうつう)、ビタミン欠乏症(B、C)、内分泌代謝疾患、ウイルス感染症、中枢神経疾患などがあります。

例えば、「がん」や「心筋梗塞」などの命に関わる重大な病気は精神的不安になったりして、うつ状態になりやすいといわれます。また、「脳血管障害」でもうつ状態やうつ病になりやすいと言われます。この病気では、手足のまひなど機能障害が残ることがありますが、このために気分が落ち込み、うつ状態になることがあるようです。また、脳の器質的変化がうつ状態を引き起こすこともあります。

薬の副作用からの「うつ」

体の病気を治療するために服用している薬を続けているうちに、うつ状態があらわれることがあります。
うつ状態を引き起こす薬としては「インターフェロン」がよく知られています。

C型肝炎などの治療に使用されますが、その薬の影響と相まって、C型肝炎自体が肝硬変や肝がんになる危険があり、患者が落ち込むこともあります。また、「ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)」でもうつ状態が起こります。この薬はさまざまな内科系の病気に広く使われます。例えば、全身性エリテマトーデスや慢性関節リウマチなどの膠原病、アレルギーの病気などの治療に使われています。
前出の全身性エリテマトーデスでは、この病気自体がうつ状態を引き起こすわけですが、さらに治療に使われるステロイド薬でも影響があるわけで、患者のうつ状態が病気なのか薬によるものなのかを慎重に見分ける必要があるといわれています。
高血圧の治療で使われる「降圧薬レセルピンなど」や経口避妊薬でも、うつ状態やうつ病を引き起こすことがあるといわれています。

そのほかに、うつ病を起こしやすい薬剤は、降圧薬のα-メチルドパ、グアネチジン、クロニジン、β-遮断薬など、抗精神病薬のフルフェナジン、ハロペリドールなど、パーキンソン治療薬のL-ドーパ、ブロモクリプチンなど、経口避妊薬のプロゲステロン、エストロゲンなど、腫瘍治療薬のシメチジン、ラニチジンなど、抗結核薬のサイクロセリン、イソニアジド、エチオナマイドなど、抗悪性腫瘍薬のビンクリスチン、ビンプラスチンなど、鎮痛剤のペンタゾシン、インドメタシンなど、抗ヒスタミン剤、麦角剤、抗酒剤、ジスルフィラムなど、免疫調整薬、抗ウイルス薬などです。


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