メンタル(不安・ストレス)


うつ病と診断された人によく話を聞いてみると、調子が悪くなったころに、何か心の負担になるような出来事があったり、自分を取り巻く環境に変化があったことに気付くことが多いのです。

そのきっかけとなる場面は、仕事に関することから家族との関係など、生活のあらゆることの中に見られるものです。

誰でもかかる病気、として有名になってきたものの、いまだにうつ病に対する多くの誤解や偏見が根強く残っており、これがうつ病になった人の早期発見や治療、職場復帰を妨げる原因になっています。

最も代表的な偏見は「うつ病になるのは、精神的に弱いから」という見方です。しかし実際には、部署のエース社員、つまり精神的に決して弱くない人がうつ病にかかることも多いのです。「精神的にタフだ」と自分で思っているために無理をしてしまい、ストレスをため込んでしまうからです。例えば、ITエンジニアのようなストレスの多い仕事をしていれば、本人の性格にかかわらず誰でもかかりうるのです。

「うつ病というが、単に怠けているだけ、甘えているだけで、病気とは言えないのではないか」という偏見も多いです。

確かにうつ病の仕組みは、医学的に完全に解明されているわけではありません。しかし、過剰なストレスや体調のリズムなどによって「心身のバランス」が崩れ、脳内の神経伝達物質の働きが悪くなることが、うつ病の症状を引き起こしていることは分かっています。うつ病は、神経伝達物質に変化が生じる、れっきとした「病気」なのです。

過剰なストレスが原因で発症する心の病は、うつ病だけではありません。強い不安を覚えたり不安発作が起こったりする「神経症」、胃や鼻、皮膚など体の様々な部位の症状として表れる「心身症」なども、ストレスが原因の1つとなって、発症する病気です。神経症、心身症は、「過剰なストレス」という共通の原因を持つために、うつ病と同じ症状が出ることも少なくありません。

不安

「うつ」と「不安」は別物です。

簡単に説明すると、「不安」のときはイライラ・ソワソワして落ち込み、頭の中が混沌としていて落ち着いていられない状態になります。

ギャーと叫び泣き叫びながら暴れているようなときは、それはたいがい 「不安」です。 それに対して「うつ」 は、気力がなく動けなくなる状態の事をいいます。食欲、睡眠欲、性欲といった人間の3大欲求も無くなってしまいます。
うつ病を「すごく落ち込んだ状態」と思っている人は多いと思います。だからこそ、「甘えだ」とか言われることもありました。でも実際はまったく別物なのです。うつ病は脳腫瘍などと同じ、脳の病気の一つなのです。

ストレス


たとえば、ストレスを受けると動悸が激しくなり、不安でどうしようもなくなりますが、それが行き過ぎると不安のあまり行動が起こせなくなります。

また、体の面では、いつまでも血圧が高いままだったり、胃酸の分泌が多すぎて胃潰瘍になってしまうなど、身体疾患が起こります。
しかしながら、ストレスが全くない状態が良いわけではありません。
ストレスや精神的な緊張がない状態は、かえってそれがストレスになってしまうと言われているため、難しいところです。うつ病との関係でみると、ストレスによって一時的にうつ状態になっても、すぐに回復するならば正常な反応といえます。
しかし、それが長期間にわたっていつまでも回復しない場合、うつ病の疑いが出てくることになります。
また、あまりに強いストレスを受けると、考え方に柔軟性がなくなり、必要以上に深刻に考えるようになって、うつ状態になります。

これらのことから、ストレスがうつ病を引き起こす誘因のひとつであることは十分に考えられるのです。
ストレスに対する反応は人によって大きく差があります。これは子どものころから育ってきた環境や状況、経験、性格、周囲との関係の持ち方などが影響しているといわれています。
また、その人の人生に対する考え方や価値観なども関係すると考えられます。


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