アルコール依存症

アルコール依存症

アルコール依存症とうつ病の合併は頻度が高く、アルコール依存症にうつ症状が見られる場合やうつ病が先で後から依存症になる場合などいくつかのパターンに分かれます。

アルコールと自殺も強い関係があり、自殺した人の3分の1は直前に飲酒しています。
また、習慣的な大量飲酒やアルコール依存は自殺の危険を高めます。うつ病とアルコール依存症の合併には4つのパターンが考えられます。

a) 単なる合併または共通の原因(ストレス、性格、遺伝因子など)による場合。

b) 長期の大量飲酒がうつ病を引き起こした場合。

c) うつ病の症状である憂うつ気分や不眠を緩和しようとして飲酒してその結果、依存症になった場合。

d) アルコール依存症の人が飲酒をやめることによって生じる離脱症状の1つとしてうつ状態がみられる場合。
また、うつ病とアルコール依存症の時間的な関係から、うつ病が先行してアルコール依存症が合併する場合は一次性うつ病、アルコール依存症が先行してうつ病を合併する場合は二次性うつ病と呼ぶこともあります。

うつ病の人の飲酒がうつ病の経過に影響するかしないかという点については意見が分かれています。飲酒の問題によってうつ病の改善率が低下するという意見と飲酒とうつ病の再発には関連がないという意見があって見解が分かれています。

一方、うつ病では自殺の危険性を常に念頭に置かなければなりませんが、アルコール依存症の合併や飲酒問題はうつ病の自殺の危険性を高めるとされています。

二次性うつ病の場合、すなわちアルコール依存症にうつ状態が合併した場合は、まず断酒から始めることは当然です。
また、一次性うつ病の場合でも一定期間(最低数ヶ月程度)断酒してみると良いでしょう。うつ症状をアルコールが修飾している可能性も考えられ、うつ状態の改善も期待できます。
また、抗うつ薬や抗不安薬といった薬物療法を行なう上でも飲酒は避けることが必要です。


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