気分変調性障害と呼ばれるうつ病について

気分変調性障害とは、抑うつ気分が時間を問わず断続的に繰り返され、その状態が長期に渡って継続される慢性疾患である。通常のうつ病とは少々異なる経過を辿る。比較的軽症ではあるが長期間に渡って症状が持続する点や、軽症であるが故に患者が常にうつ気分を感じるといった点で、差異が見られる。事実、かつて日本においては、気分変調性障害の症状を抑うつ性人格と呼んでいた時期があり、性格的なものであるとして区別されていた事がある。


しかし気分変調性障害は、明確にうつ病の一種であると認識する事が重要である。脳波計での診断を行うとうつ病の際と酷似した波形が見られ、また抗うつ剤の投与による治療・改善効果も見る事が出来る。ところが性格の問題として区切られる事で、治療が遅れたり手が付けられないケースがあるのである。加えて長期的に症状が続く事から、それに伴う自尊心低下・社会への不適応といった事もまた、長期に渡ってしまうケースがある。一方で治療が行われた際には、確実な改善が見られる事が多い。従って、的確な診断がなされれば、有効に対処が可能な疾患なのである。


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