統合失調症

統合失調症


統合失調症ではその始まりの時期や慢性期にうつ状態となります。特に初期の段階でうつ病がどうかを判断するのは大変難しいとされています。
発症する年代としては、30代、あるいは中年以降というケースもありますが、思春期から20代の若い世代に圧倒的に多いようです。

統合失調症の症状は、よく「精神面のまとまりを欠いた状態」であるといわれます。特徴的な症状としては、幻覚(主に幻聴)がある、妄想がある、「させられ体験」がある、支離滅裂なことを言ったり、考えたりする、感情表現に障害がある、疎通の障害がある、自閉、病識がない、などが見られます。ただし、統合失調症のすべての人にこのような症状の全てが現れるわけではありません。

また、統合失調症の症状は、初期から急性期、回復期を経て慢性期へと、経過に応じて変わることがあります。うつ病と似ている症状という点では、初期が問題となります。統合失調症の始まり方には、特徴的な症状がはっきり見られる場合と、見過ごしてしまうような軽い症状とがあります。軽い症状から始まる場合には発見しにくく、受診が遅れてしまうことがあります。特に統合失調症の前触れの時期としてうつ状態がみられます。

統合失調症の初期の症状としては、あまり出かけなくなった、友達から誘いがあっても会おうとしなくなった、身の回りにかまわなくなって、ちょっとだらしない感じになった、入浴もしなくなった、家族などともあまり話さなくなった、理由もなく学校や仕事も休む、睡眠障害がある、などがあります。

こうした軽い状態の症状が、うつ病・神経症と非常によく似ているのです。このような軽い症状で始まる統合失調症は、思春期や若い人の場合が多いようです。
なお、急性期というのは、統合失調症に特有の症状、たとえば幻覚や幻聴、妄想が出てきたり、思考が混乱して支離滅裂なことを言ったり、興奮するといった症状がはっきりとあらわれる状態のことをいいます。

回復期は、治療により急性期にみられた精神状態がおさまった状態です。この回復期から、ほぼ病気になる前の状態に戻るケースと、慢性期の状態になっていくケースとがあります。
慢性期の症状は「陰性症状」が特徴といわれます。感情鈍麻、意欲の減退、ひきこもり、周囲への無関心などが目立ちます。こうした陰性症状は慢性期に多くみられるのですが、病気の始まりのころからあらわれることもあります。

統合失調症の原因は残念ながらまだわかっていません。うつ病と同じように、環境やストレスなどさまざまな要因が複雑に絡み合って発症するのではないかといわれています。
治療に関しては、かなり研究が進歩してきており、治療薬や治療法もいろいろ開発され、現在では十分に治療可能な病気といわれています。
統合失調症は100人に1人くらいの頻度で発症するといわれるほどで、決して珍しい病気ではありません。しかし、いまだに遺伝病、不治の病、危険な病気と言った誤解や偏見があることはで否定できません。

こうした偏見や誤解がもとで、患者が医師のところに行くのが遅くなることもあるので、十分な注意が必要です。


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