うつ病の次世代通電療法として期待される磁気刺激療法

うつ病とは、ほとんど毎日憂うつで興味や喜びを感じない、物事の関心や意欲が喪失する、考えがまとまらない等の症状がつづき日常生活に支障をきたす精神疾患である。うつ病治療には、まず十分な休養をとりストレスを取り除くことである。そして、症状改善のため抗うつ剤などの薬物療法が用いられる。また、患者の否定的思考パターンを修正するためカウンセリングにより認知行動療法などの精神療法が行われる。しかし、これらの治療を継続しても改善しない難治性うつ病が約20%の患者にみられる。


抗うつ剤などの治療法が効かないこれらの患者に対して有効性を示す特殊な治療法の一つが磁気刺激療法である。これは従来から行われていた脳に電気刺激を与える通電療法の応用・進化型である。この治療法は、患者の頭部に磁気を放出する刺激コイルという装置をあてて磁気で頭蓋骨から脳の神経細胞を刺激する治療法である。痛みがなく従来の通電療法で使用される麻酔の必要もなく、処置後に記憶が薄れるといった危険性もない。現在一部の医療機関で試験実施されており、うつ病を含め他の精神疾患にも有効性があるとして注目されている。アメリカやヨーロッパでは、磁気刺激療法は既に正式に認可されておりうつ病治療法の一つとして確立されている。


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