初診では

初診ではどのようなことが聞かれるか

精神科の病院やクリニックを訪れると、まず最初にかなり時間をかけて問診が行われることが多いようです。

うつ病をはじめとした心の病気は、身体の病気とは違い、検査による数値などで異常を知ることができませんので医師は問診を基本とするのです。

病院によって多少異なりますが、予診(インテーク)を行うところもあります。予診とは、医師の診察の前に行う予備面接のようなもので、臨床心理士(心理カウンセラー)や精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー)、研修医らが担当することが多いようです。
患者に対して、自覚症状、ストレスの有無、その原因、性格や病歴、家族のことなどをくわしく聞き、それを医師に報告するというシステムです。
もちろん、はじめから医師による問診が行われるところも少なくありません。
問診ではどのようなことを聞かれるのでしょうか。病院や医師によって多少は違いますが、主には次のような点について聞かれます。

一般的にはまず患者の生活歴などについて聞かれます。

・出身地、家族構成など
・学校にちゃんと通っていたかどうか。おとなであれば、仕事の種類や転職の有無について
・酒やたばこの習慣について
・既婚かどうか
・これまで体の病気をしたことがあるかどうか

さらに、現在悩んでいる症状について聞かれます

・どのような書状なのか(自覚症状)
・調子が悪くなったのは、いつごろからか
・症状に変化があったかどうか
・どのように苦しいのか
・最近、何かの病気で治療を受けたかどうか。その結果はどうだったか
・日頃の生活の中で、家族や友人など人間関係で、学校や仕事などで、何か問題が起こったかどうか。
そのためにストレスを強く感じたかどうか
・酒やたばこなど嗜好品や趣味に変化があったかどうか
・(女性であれば)生理は順調かどうか
・以前にもこのような状態になったことがあるか
・理由もないのに学校や仕事を休んだことがあるか
・眠れなかったり、食欲がない日が続いたかどうか
・家族の中に同じような状態になった人がいるかどうか

このようにさまざまな質問が行われますが、中には診断とは一見関係ないような質問もあるかもしれません。
しかし、医師はこうした質問を通して、うつ病かほかの心の病気かどうかを判断しているのです。
ですから、「どうしてそんなことを聞くのだろう」などと思わずにきちんと答えるようにしましょう。

また、患者の多くはうつ状態のケースがほとんどですが、「元気が出すぎて困ったことはあるかどうか」「ふだんはしないような大胆なことをしてしまったことがあるかどうか」というようなことも聞かれることがあります。
これは、躁状態があったかあどうかを確認するためです。

こうした問診を通して、医師は患者の様子を観察します。まず診察室に患者が入って来た時の表情や態度に着目します。
うつ病であれば、まず表情が乏しいということがひとつの目安になるからです。
患者の服装などもよく観察します。

うつ病の患者はまじめな人が多いので、スーツにネクタイというキチンとしたスタイルの人もいれば、反対に何もかもおっくうになって服装にむとんちゃくになっている人もいるのです。
また、口数が多いか少ないかなどについても、医師は留意します。うつ病であれば、ペラペラしゃべる人はあまりいません。口の中が乾くので、それをしきりに気にする人もいます。
医師は患者の様子を観察しながら診断の手がかりとしているわけです。ただうつ病の人は自分が健康だということを無理に装うことがありますので、医師はそのことを踏まえた上で、観察します。

問診以外の検査

初診ではこのような問診にかなりの時間をかけますが、このほかにも検査が行われることがあります。

具体的には血液検査などですが、これはうつ病に特有の検査というよりも、身体的な問題や、他の疾患があるかどうかを調べるためのものです。それは、身体的な問題や疾患が原因でうつ病になることがあるからです。
また、CT(コンピューター断層撮影法)などで東部の検査を行うことがあります。

認知症の初期にはうつ状態が出ることがあり、CT検査によってある程度は認知症であるかどうかの判別ができるためです。
うつ病が疑われるケースでは、ロールシャッハ・テストや性格テストなど、いわゆるメンタル検査はまず行われません。
これらの問診、検査、観察の結果を総合判断して、医師は診断をくだすことになります。


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