食事療法

これまでの治療の主流は「薬と休養」でしたが、新たな治療法として「食事」が注目されています。
ここでは食事療法や効果的な栄養のについてご紹介します。

うつ病と食事の関係

うつ病は脳内の神経伝達物質が大きく低下することで発症します。


この神経伝達物質はアミノ酸、またはアミノ酸がつながったペプチドと呼ばれる物質でできています。
神経伝達物質にはセロトニンやノルアドレナリンがあり、これらが大きく低下すると、憂鬱感や焦燥感、やる気の低下、不眠などの症状がでてうつ病を発症するようになります。

うつを改善させるにはセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が必要です。
セロトニンはトリプトファンと呼ばれるアミノ酸から作られています。
セロトニンはメラトニンというホルモンの材料にもなり、寝つきを良くする効果もあると言われています。
このため、まずはアミノ酸を摂取することが大切です。

アミノ酸の食事としては、肉や卵などの動物性タンパク質と豆腐や納豆などの植物性タンパク質をバランスよく食べ、脳内の神経伝達物質の原料となる「トリプトファン」を多く含む、バナナ、牛乳、卵黄、大豆製品、雑穀ブレッド、サラダ、プレーンヨーグルト、まぐろ、かつおなどを中心に、朝昼晩3食きちんと食べることが大切です。

特に朝食は最も吸収効果が高いので、朝食抜きというのは絶対に辞めましょう。

基本はバランスの良い食事ですが、うつ病の場合、通常よりもホルモン生成が少なくなっているので、正常な人の一日の摂取量よりも多くのアミノ酸を摂取し、ホルモンの生成量を増やすようにするといいと言われています。

老人のうつは自然食品で改善を目指す

老人のうつの治療にも若い人のうつの治療と同じように薬物を用いた治療が行われますが、老人の場合はもともと別の病気で薬を飲んでいるという場合が多いです。そのような場合においては薬物治療をする際に副作用などが大きく出てしまうことがあります。そのため、薬物よりも自然食品で治療をしたいと考えている方が多いのが現状です。

薬用ハーブなど自然食品の中で不安感やストレスに対して効果のあるものを取り入れてみるのも良いでしょう。
ただし、日本の場合はあまり自然食品による精神疾患の治療は行われていません。
この分野に置いては、各自が自由に行うことが出来る一方で、研究などがあまり進んでいないのが現状です。

自然食品を入手するにしても国産のものが入手できないという可能性があります。その点には注意しながら自然食品による治療を行っていきましょう。

うつ病に良い食事習慣の基本

うつ病の患者に対しては食事や生活のバランスを整えることも大切です。
うつ病の患者に対して良い食事習慣の基本となっているのが三食をきちんと食べるということです。

うつ病になると食事も億劫になる場合があります。
運動をすることもなくなるので食事の重要性も感じにくく、1日特に何も食べずに水だけで過ごすというような人もいるくらいです。
この場合でも介護者、家族は出来るだけ三食決まった時間に食事を食べさせることが重要です。
メニューは今までと同じでなくても構いませんが出来るだけバランスを考えて、栄養素を摂取することが出来るようなものを選ぶとよいでしょう。食べたいものがあればそれを優先しながらメニューを組みつつ、バランスも考えてみてください。

三食をしっかり、栄養素を気にかけながら食べることによって人間の体のバランスは整えられています。
すぐには無理かもしれませんが出来る限り食事については以前と同じようなものを意識して摂取するということの大切さを患者にも伝える必要があります。

うつ病と和食について


うつ病の予防に対して出来ることのひとつが食事に気を配ることと言われています。
うつ病の予防として有効な食事が日本に昔からある和食というスタイルです。2010年に発表された国立国際医療研究センターの論文によって和食を食べている人はうつ症状の頻度が西洋風の食事や動物性の食事を摂取する人に比べると低いということがわかりました。
和食以外の食事に関しては大きな違いがみられませんでしたが、和食の場合のみうつ症状の頻度が少なくなるということで和食に注目する方も増えてきています。

和食の特徴は様々なメニューが並んでいるということです。大豆製品や野菜、果物、タンパク質、そして炭水化物を一度の食事でバランスよく摂取することが出来るのが和食ならではの大きなメリットです。海藻などを摂取する可能性も高いので和食であれば普段不足しがちなビタミンなどを上手に摂りながら生活出来ます。
いきなり完璧な和食を作るのは難しい方も多いので、一日のうち2品から3品を和食のおかずに変えてみるというところから始めてみても良いでしょう。

セロトニンを増やすメニュー

うつ病の方の場合はそうではない人に比べるとセロトニンが足りていない場合が多いようです。
セロトニンのケアもうつ病のケアの一環として行った方が良いでしょう。
 
セロトニンを増やす方法ですが太陽の光を浴びるのが効果的と言われています。
動くのが非常に億劫な時でも最低限カーテンだけは開けた方がよいでしょう。

そしてセロトニンを食事から摂取するという方法もあります。セロトニンの元となっているトリプトファンを含む牛乳や卵黄、ナッツ類などを摂取するのが第一です。プラスしてビタミンB群、マグネシウムを摂取することでセロトニンが作られます。
トリプトファンだけでもビタミンB群だけでも足りないので注意してください。ビタミンB群は豚肉や魚類に良く含まれています。好みもありますがレバーはビタミンを多く摂取することが出来るのでセロトニンを増やすにはお勧めです。

トリプトファンとビタミンB群を摂取して栄養面からうつ病を予防、ケアしていきましょう。

うつ病の予防効果がある食事

普段からうつ病を予防するための食事もうつ病の治療のための食事と大きく変わりはありません。まずは何よりもバランスよく食事を摂るということが第一です。
食事の基本となっている一日三食、そして出来れば同じ時間ということを意識しましょう。一日の中でリズムを作ることで体も脳も健康になると言われています。食事の内容は出来れば和食が望ましいです。
炭水化物、タンパク質、野菜などをバランスよく取ることが出来ればそれがベストです。

とはいっても実際毎日仕事をしているとどうしてもバランスが偏りがちという方も多いかもしれません。
そのような場合は一食からバランスを考えてみてください。

例えば外に食べに行くにしても定食などを選ぶとバランスが整いやすいです。特に摂取したいのはビタミンB群とトリプトファンで、これらが合わさることによってセロトニンが作られます。
ビタミンB群を含むものには魚や肉類があり、どちらを摂取しても良いですがカロリーの摂取が気になるという場合には魚で、揚げ物よりは煮物などがお勧めです。


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